乾いた風が吹いたから、どこからか、からから、と。音が、したの。
見上げた視線の先、信じていた、その偶像はどうしようもなく、朽ち果てて。
同じように信じていた、誰も、いなくて。
嘆きの言葉は届かないから、
ずどん、ずどん、
ずどん。
かき消したその言葉
(ただ唯一届くのは、)(己へと縛り付ける)(誓いの言葉のみ。)
20061029